2005年科学の10大成果

共同通信のニュースより、米科学誌サイエンスは31日までに、2005年に達成された科学の10大成果を発表したそうですが、そのトップは生物の進化。元の記事はサイエンス12月23日号に載ったものでしょう。「31日までに」という言葉には「23日」は含まれるが、元記事読んでから大晦日の発表まで寝かせたな。

ゲノムデータに裏付けられたフィールド調査により、生物学者は現存する生物の進化メカニズムの解明に向けて大きな一歩を踏み出した等々。チンパンジーゲノム解析、人類の進化、種分化、インフルエンザの4項目についての論文などへのリンクが貼られています。

それからリンクをたどると映像を見ることができるけど、今だけフリーかもしれません。



News: BREAKTHROUGH OF THE YEAR: Evolution in Action
Elizabeth Culotta and Elizabeth Pennisi

Science 23 December 2005:Vol. 310. no. 5756, pp. 1878 - 1879
DOI: 10.1126/science.310.5756.1878

要約はこちら
http://www.sciencemag.org/cgi/content/summary/310/5756/1878

フルテキストはこちら
http://www.sciencemag.org/cgi/content/full/310/5756/1878

PDFはこちら
http://www.sciencemag.org/cgi/reprint/310/5756/1878.pdf



2位以下は天文学分子生物学などさまざまな分野からリスト入りし、気候変動が8位に入ってます。

News: BREAKTHROUGH OF THE YEAR: The Runners-Up
The News Staff

Science 23 December 2005: Vol. 310. no. 5756, pp. 1880 - 1885
DOI: 10.1126/science.310.5756.1880a

要約はこちら
http://www.sciencemag.org/cgi/content/summary/310/5756/1880a

フルテキストはこちら
http://www.sciencemag.org/cgi/content/full/310/5756/1880a

あれれ、PDFが見れない。



ちなみに、いいほうだけかと思ったら、ブレイクダウンの方も載っています。きびしいな。こっちには出たくないですね。

Science 23 December 2005: Vol. 310. no. 5756, p. 1882
DOI: 10.1126/science.310.5756.1882

News: BREAKTHROUGH OF THE YEAR: Breakdown of the Year: U.S. Particle Physics
Adrian Cho

要約はこちら
http://www.sciencemag.org/cgi/content/summary/310/5756/1882

フルテキストはこちら
http://www.sciencemag.org/cgi/content/full/310/5756/1882

PDFはこちら
http://www.sciencemag.org/cgi/reprint/310/5756/1882.pdf



韓国の論文捏造事件についてはブレークスルーにもブレイクダウンにも載っておらず、今後の経緯を見極めてからになるのでしょうか。

よく見ると、なにやらコメントが出ています。
http://www.sciencemag.org/sciext/hwang2005/
http://www.sciencemag.org/sciext/hwang2005/science_statement.pdf

問題の論文は著者が25人もいるみたいですけど、これだけいたら誰がやったのかよく分かりませんね。